ストファン番外編~ワールドキャノンマキシマ厶編~

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きるかもしれない。しかし今この国の、サッカー人気の乏しさを考えると、保証はできませんがね」  これにも、花丸は、恨み節のように、反発します。 花丸「おいは、すぐにでも、試合に出れるーて聞いとったばってん。1年生だからけんて、ボール拾いば、させられるごたんと、聞いとらけんね。試合に出れんかったら、ゴールキーパーやれって言われて、おいは、守りは好きじゃなかったと! アジアの大砲なんて、知らんたい!」 大嶺「去年は、冬の選手権では優勝することができなかったが、夏のインターハイでは優勝したよ。しかし本番は、冬だよ。そのために、君の元チームメイトたちは、一生懸命練習している。君のクラスメイトの、牧島将君だって、キャプテンとして、チームをまとめているよ。その中に、期待していた君の姿がなくて残念だ。君も、もう一度、サッカーと向き合ってみないかい? 夏のインターハイは、順調にいっている。また優勝できた ら、冬に勢いに乗れる。もし、私の手で、初優勝が勝ち取れるなら、君に頭を下げても良い。どうだ? 夢を持って、その夢を、叶えようとしないか? タバコを吸っていたって、その夢は幻、いずれ煙は消えて、叶いませんよ。ほっほっほっほっ」  ちょうどそこに、理科の顧問のサッカー部の副監督の、小西監督が、不良生徒を叱りに来る。 小西「おい! お前ら、何やってんだ!? 停学になりたいんか!!」  191センチメートルの、花丸を含めて、不良生徒たちは、ずらかる。 不良生徒「やべぇ、小西も来たぜ!? 花丸やばいって、行くぞ!」  花丸たちが去った後。  小西先生と、大嶺監督は、話し合います。 小西「大嶺総監督、彼らの親が悪いのですかね? それとも、社会が?」 大嶺「少年たちは、探しているのですよ。大人の道を」 小西「大人になれば、掴めるのですがね……」 大嶺「彼らには正解がわからない。しかし大人に     
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