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なった私たちも、実は正解を知らない。だからどれが正解だなんて、誰にもわからないのです。しかし、彼らにとっては最善の答えがあります」 小西「それは、見つかったんですか?」 大嶺「えぇ、私は見つけましたよ。一日で二人も」 小西先生は、静かに微笑む。 ずらかった不良生徒たちが、愚痴る。 不良「大嶺先生に誘われたって、戻るかよな、花丸?」 花丸「あ、あぁ…、」
1987年の、夏のインターハイは、見国高校は準優勝する。 その時の試合を、全生徒が、教室で視聴することになる。 それは、3年B組の、牧島将と、花丸剣山も、例外ではなかった。 実況「見国高校、惜敗ー!! 決定力の差があらわになったー!!」 これを、真剣な表情で観返す牧島将。 その教室で、巨体の男が、思わず席を立ち、激しく苛立つ。 花丸「何ばしよっとね!! 気持ちば魅せんね!!」 この花丸のあまりの剣幕に、クラスメイトは引く。 この空気を、花丸は察する。 花丸「あ、ぁっ、いや、おいは……」 この様子を、牧島将は見つめる。 その日の放課後。 サッカー部キャプテンの、牧島将が、クラスメイトの、花丸剣山に、声をかける。
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