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雨の中、息子を探して村の中を歩いていましたら、村のはずれの池があった場所に数人の村人を発見いたしました。 私が声をかけますと大層驚いております。その中におりました村長が口を開きました。 「子供と村を捨てて出ていったのではなかったのか?」 何のことでございましょう。妻との思い出があるこの村を、息子がおりますこの村を捨てる訳などございません。 不思議に思っておりましたら、村人達の後ろにあります枯れ果てた池の跡に目がいきました。 窪地の真ん中に息子はおりました。ですが何かがおかしいことに気付きました。 えぇ、頭だけ、でございました。
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