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息子の首を大事に抱いて、私は思い出のある家に一人で住んでおりました。そのうち、愛しい我が子は悪臭を放ち肉は爛れ、骨だけになってしまったのです。
私は息子の髑髏に紐を通し、首から下げました。これで息子と毎日一緒でございます。
なのに私を討伐しようとする役人共が村に来るようになりました。息子との生活を脅かす連中ですので、私は殺し食べました。私だって食べなければ生きられません。
どんなに役人共が来てもみんな私が食べますので、そのうち私を鎮めようと祠が建ちました。
月日は流れ、ある噂が人々の間で流れ始めました。
あの祠に願掛けをすると、憎い相手を殺してくれると。ただ人を呪わば穴二つ。相手を殺す代わりに自分も死ぬと。
覚悟を持って来ていただいた方の願いは叶えました。憎い相手と願掛け者の二つの食料が手に入るのです。
一度で二度美味しいというやつですね。
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