鬼女

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そんな生活をしているうちに臨月となった。相変わらずあの人は出張続きだった。 ある日、あの人から今日は帰ると久しぶりに連絡が来た。その日は私達の結婚記念日の前日だった。私は急いで買い出しに出かけた。 デパートでプレゼントやあの人の好物を買い、帰ろうと思いエスカレーターの下りに乗ろうとした時、後ろから押された。 私はエスカレーターを転がり落ち病院へと運ばれた。そして子供は流れた。あの人は、落ち着くまでしばらく実家に戻りなさいと言っていた。 後日、監視カメラの映像から女が逮捕された。なんとあの人の浮気相手だった。むしろ私達が結婚する前からの付き合いだったようだ。全く気付かなかった。もちろん向こうは私を知っていたようだ。 私に子供が出来た事により、少しずつその女は歪んでいったらしい。そしてその女も妊娠した。私の存在が邪魔になったらしい。 そして、私が子供もろとも死ねばいいと思っての犯行だったようだ。 全てを知り、私は壊れた。
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