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話さなくてもいいから…文章で応えてほしい。
睦月君の気持ちが知りたい。
その時だった。
「俺は、咲良ちゃんの事が好きだよ!
初めて会った時から咲良ちゃんしか見ていない」
自分の口からそう言ってくれた。
睦月君……!?
ハッキリとした口調で確かにそう言ってくれた。
「咲良ちゃんは?
俺と付き合ってくれる?」
そ、そんなの……決まっている。
「……私も……睦月君のことが……好きです」
嬉しさのあまり涙を流しながら応えた。
両想いだったんだ……私達。
そうしたら
睦月君は、ギュッと私を抱き締めてきた。
優しく包み込むように
「……良かった」
耳元で安心したように呟いてくる。
余計に涙が溢れてきた。
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