4人が本棚に入れています
本棚に追加
▽▼▽
「………あれ……………もう………夜か」
気が付けば、辺りはすっかり暗くなっていて、
「………早く、帰らなきゃ」
そんな事を口に出していた。
「……なんてね」
あーあ、ホント何言ってるんだろう。
僕が早く帰った所で、誰も喜びやしないのに。
ホントにこんな出来損ない、誰が喜ぶというんだろうね。
「……はは、」
…自分で言っといて傷付くなんて、変だね。
ああ、家に帰りたくないなぁ…。
そうだ、家出してみようか。
どうせ、僕の事なんて誰も心配しないさ。
そう、誰も。
《このまま消えていなくなれたのなら》
《柄にも無く、そんな事を思ったこの日》
最初のコメントを投稿しよう!