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ふらふら、ふらふらと街の中を歩いていく。
家出してみよう、そう思ったのはいいが、行く宛がないのも確かだった。
元々、友達すらいないのだ。
どうしようか、と行き詰まるのは目に見えていた。
「ッいってぇな!!」
ふらふらと歩いていた成果、肩が見知らぬ人に当たってしまう。
「ぁ…………ごめんなさい」
慌てて、後ろを見るとヤンキーの姿をした人がこちらを睨んでいた。
多分僕はこの人にぶつかってしまったのだろう。
「ごめんですんだら、警察はいらねぇんだよクソがッ!!」
ああ、面倒な人にぶつかってしまったと、ため息をつきたくなった。
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