第二話 【妬んで、恨んで】

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▽▼▽ ふらふら、ふらふらと街の中を歩いていく。 家出してみよう、そう思ったのはいいが、行く宛がないのも確かだった。 元々、友達すらいないのだ。 どうしようか、と行き詰まるのは目に見えていた。 「ッいってぇな!!」 ふらふらと歩いていた成果、肩が見知らぬ人に当たってしまう。 「ぁ…………ごめんなさい」 慌てて、後ろを見るとヤンキーの姿をした人がこちらを睨んでいた。 多分僕はこの人にぶつかってしまったのだろう。 「ごめんですんだら、警察はいらねぇんだよクソがッ!!」 ああ、面倒な人にぶつかってしまったと、ため息をつきたくなった。
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