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「……………あ、れ?」
気が付けば、僕は見知らぬ場所にいた。
勿論、久し振りの外出をした僕に此処がどこだか分かるはずもなく、
「………ぇ………と」
完全に迷ってしまった。
相変わらずと言うべきか、周りを見渡せばお兄ちゃんのポスターばかりが目に付く。
それだけじゃない、周りには
雑誌や過去のインタビュー記事何てものもあった。
挙句の果てには、テレビにまで。
「………遠いなぁ…………」
まるで眩しいものを見たかのように、僕は目を細める。
分かってた筈だろ。
僕とお兄ちゃんの差は雲泥の差だって。
そう、分かってた筈なのに。
こうも、見せつけられるかのように見せられれば、胸が締め付けられるように痛くなるのだ。
《分かってた筈の貴方との差》
《それを改めて嫌でも感じさせられた》
《ああ、息が苦しい》
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