序章

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そうして坂東君の搭乗したスフィアは彼?の1m以内の至近距離にまで近づいた…… 「船長、これより彼?をこんぴらに保護します…」 「では作業手順を指示する 先ずは可能であれば衣服らしき形状をした部位を掴み牽引 衣服の強度に問題がなければ機体背部のX状フレキシブルスラスターを点火 徐々に加速しつつ反転して彼?を前方向けてから減速しカタパルトに着船 作業ポッド用の減圧室に入ったら、こんぴら側で空気を注入する その後はこんぴら内に居る警察官に引き渡す 以上だ! 何か質問は有るかね?」 「では接触時に彼?が暴れた場合 あるいはこんぴら内で暴れた場合は 如何いたしましょう」 「それは… 我々地球人類と同じか大して変わらない状態?生態?ならば捕縛か制圧 我々と明らかに異なる状態?に変化、変態、変身等を行った場合は警察の判断にもよるが基本的には射殺だ…… 法的にも認められているしな…… 質問が無ければ行動を開始したまえ」 結果のみを語ろう…… 彼?は人間よりも頑丈で有ることが分かった…… もしも彼?が人間と代わらない強度ならば胴体が数ヶ所以上の骨折、右足に複雑骨折、頭部に何らかの損傷を負っていただろう……
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