第1話 肩を壊して

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 ――あ! ということは。  まさか、それで俺がこいつの肉体に移り変わったということか?  そんな漫画みたいなこと本当に起こるのか?  すると昴の母親は涙ながらに俺に訴えてくる。 「もう自殺なんて馬鹿な考えやめてよ! 何か悩みがあるなら母さんが何でも聞くから」 「あ、はい!」 「それとあんた、パンツ履きなさい、丸見えよ」 「え? ぎゃー! なんで?」  それで俺は自分を取り戻し急いで自分の部屋に戻って行く。  しかし俺は全身で喜びを感じていた。  何はともあれこれで俺は報われた。  これでまた思いっきり野球が出来る。  ただこの時俺は気付いていなかった。まだまだ道のりは長いと。
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