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第2話 とりあえず学校に行こう
スキップしながら俺は登校する。
理由は簡単。また野球が出来るからだ。
――基山昴(きやますばる)これがこいつの名前。
名前なんてどうでもいい。また野球が出来ることがこれほどまでに嬉しいとは。
そして手帳を見ながら情報を集める。
えっと。学校の名前が清廉高等中学校(せいれん)。
いい名前じゃねえか。うんうん、これまたどうでもいいけど。
地図によるとここら辺か。俺はそれだけを頼りにここまで頑張っている。
てか携帯持ってないのか。それさえあれば楽勝なんだが。
ぶつぶつと呟きながら俺は歩いている時だった。
あれ? あれって俺と同じ制服じゃね? やったぜ!
これで迷うことなく俺はこの清廉? 中学校に行ける。
二人組の男子生徒に声をかけて俺は一緒に登校しようと言おうとしたときだった。
「げ! 基山」
「ほんとだ何で生きてんだよ……幽霊か」
「はぁ? 何言ってんだよ! それよりも一緒に行こうぜ!」
男子生徒の名前は分からないがまあなんとかなるだろ。
しかし男子生徒は明らかに動揺している。
俺は訳が分からずとりあえずノリでなんとかする。
こういう時はまあこうしてればなんとかなるだろ。
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