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だが二人は俺から離れて行く。
「悪いけどお前と関わってもろくなことないし」
「ああ、じゃあな」
「おい……それって」
逃げるように二人組は去って行った。
何なんだよあいつら。しかしあいつらに付いて行けばとりあえずは学校までの道は分かる。
しゃあないバレずに付いて行くか。
俺は電柱などに隠れながら二人に付いて行った。
◆◆◆◆◆◆◆◆
校舎に着いて俺は上履きに履き替える。
自分のクラスはえっと……四組? だったか? そうだそうだ。
たく、やっぱり慣れないな。俺はそんなことを思いながら教室へと向かって行く。
どんな奴がいるのだろう。俺はわくわくしながら四組の教室の扉を開けた。
「おはよう! いやぁ! 道に迷ってよ!」
俺は元気よく挨拶をする。中学の時の野球部の時はこんな感じだった。
みんなが俺を出迎えてくれた。しかし今の俺は別人。
爽やかな挨拶もここでは通用しなかった。
それどころか俺が教室に入るとヒソヒソと話し声が聞こえるだけだった。
なんだよ。教室に入る前は話声でワイワイしていたのに。
扉越しでも聞こえてきたのに俺が来た瞬間に静かになりやがって。
しかし俺は自分の机の前まで行くとおぞましいものを見ることとなる。
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