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プロローグ
冷たい雨に濡れた体が
「温かい」と感じた不思議な夜だった
重ねてきた時間の中で
すれ違っていったのは
あなたのせいとか
私のせいとか
愛がなくなったとか
愛が足りなかったとか
そんな事じゃなくて
「愛」の過信だったんだと
私は思う
愛があるゆえに【許される】
愛があるからこそ【伝わる】
愛があるゆえに【束縛を】
愛があるからこそ【信頼を】
そんな2人の過信が
些細な思い込みが
あなたを
私を蝕んだ
たったそれだけの事
どこにでもあるすれ違い
なのに……
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