不死の通信兵と次代の魔女

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 ルーシーの青い瞳と、ゆるりと目線が絡み合う。いかにも理解できないという表情だった。 「吸わないの?」 「ああ。ルーシーが嫌ならやめる」  ルーシーは何も言わなかったが、俺はもう本当に煙草は吸わないだろう。納得がいかぬ様子のルーシーだったが、運ばれてきたスープとパンに興味を移し、娘に促されていまや貴重品のバターをたっぷりと塗りつけていた。すぐに興味の対象を移すのは、見た目のように子供っぽい。
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