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第2章 ゲームニサンカシマスカ?
「し、しんだ、、、?」
何言ってんのよ。現に私はこうしてここにいるじゃない。
と言いたいが、返事が怖くて質問すらできない。
「ハイ、シニマシタ。ゲンミツニイウト、コロサレマシタ」
そんな、死ぬならまだしも、殺されるなんて!
「殺された、、、、?」
復唱しかできない私を、ロボットは迷惑がるわけでも同情するわけでもなく、ただ一言「ハイ」と言った。私はしばらくうなだれていたが、その内ある一つの考えが頭をよぎった。
、、、そうよ。ドッキリかもしれないわ。いや、ドッキリしかないわよ!こんなことあっていいわけないじゃない。きっとテレビの番組とかで実験してるんだわ。
「ドッキリジャアリマセンヨ」
私の気持ちを読み取ったかのようなグットタイミングでロボットはそう言い放った。
その瞬間、あぁ、ドッキリではないんだろうなと悟った。
番組のドッキリならば、ターゲットに、ドッキリじゃありませんよっとあらかじめ言ったりしないだろう。そっちの方がドッキリを疑われるだろうから。
つまり、本当なんだと考えて良さそうね。意外にも現実を受け止めてしまう方が、パニックにならないわ。死ぬってこういうことなのかしら。
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