第2章 ゲームニサンカシマスカ?

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頭の中でブツブツ独り言を言ってみる。 するとまたロボットが口を開いた。 「マダ、アナタハカンゼンニシンダワケデハアリマセン。バアイニヨッテハ、アナタハマダフッカツデキマス。」 はっと目を見開く。死んだのに復活できる?どういうこと?ロボットは続ける。 「サキホドハ、シンダトイイマシタガ、マダギリギリイキテイマス。アナタハ、20××ノ9ガツ30ニチニ、フクブ(腹部)ヲ、ニカイササレテ、ゲンセデハ、イシキフメイナノデス。」 「誰にやられたの?」 「ソレハオコタエデキマセン。ソウイウルールナノデス。」 「じゃ、この家の家主は誰なの?」 「ソレモオコタエデキマセン。ソウイウルールナノデス。」 なんなのよ。だめだめって!怒りは沸点までのぼりそうだが、また、話が進まなくなってしまう。今は堪えるのよ雅。そんな私の葛藤をよそに、ロボットはさらに続ける。 「コノバショハ、カンゼンニシニキレナカッタヒトガクルトコロデス。 アナタニハ、アルゲームヲシテイタダキマス。」 「ゲーム?」 「ハイ。ハンニンサガシゲームデズ。」 ロボットはこの後も話し続けるが、カタカナは読みづらいし、筆者も打つのが大変らしいので、私が要点を言うことにするわね。 犯人探しゲーム。その名の通り、私を殺した犯人を探すという、いたってシンプルで残酷なゲーム。ルールはいくつかある。まず、ゲーム期間は3ヶ月間だということ、そしてその間は雅ではなく、全くの別人として、現世に戻らなければならないということ。犯人を見つけても、直接手を加えてはならないということ。加えたら失格となる。犯人を見つけたら、今いるこの白い家に帰るボタンを押して、家主に差し出すこと。ただし「帰るボタン」は一度しか使えない。つまり一度でも犯人を間違えたらそこで、ゲーム終了となる。 以上がルールだということだ。 ひととおり喋り終えたロボットは私に聞いた、 「ゲームニサンカシマスカ?」 「どうするも何も、もう一度みんなに会いたいに決まってるじゃない!」 「ソノ、アナタノアイタイヒトガ、アナタヲコロシタヒトダトシテモデスカ?」 背筋が凍った。確かに、私の大好きな友達や、大好きな親が犯人だったら、私はどうすればいいのだろう。怖い。でも、それでも知りたい。理由を聞きたい。 そして生きたい。 「やるわ。そのゲーム。」
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