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今夜も足取りが怪しいな。肩を貸しながら、俺自身も今夜はすごい酔ってる。
まったく教師がこんなんでどうするよ? めったにこの辺りにいるとは思わないが、万が一生徒に見られたら、しめしがつかないって。
「ほら、鍵、どこ?」
「バッグの奥」
手探りで探ると、スマホが光ってるのが見えた。新着のメッセージが見えてしまう。亮介からだ。
?どう? 作戦うまくいった?
ふぅ、なかよく連絡とってるみたいだな。今は海の向こうか。
亮介、すまん。俺、紗英にキスしちゃった。本人わかってないと思うから、悪いけどなしにしてくれ。心の中で謝る。
鍵を開けて、紗英をベッドまで運んでから水を汲んできた。
「優人。もっかい」
紗英が俺の首に腕を回してきて、キスをねだってくる。
え? え? だめだって。
「さっきはしてくれたのにぃ?」
「紗英、酔ってるだろ。わかってる? 俺はお前の彼氏の親友なんだよ?」
「優人は、それでいいの?」
「いいも何も、お前らがつき合うって言ってきたんじゃないか。俺のきもちなんて」
「俺のきもちなんて?」
「好き合ってるとこに、割り込めるわけないじゃないか」
「割り込みたいきもちはあるの?」
「三人でいるの楽しかったし、何より壊したくなかった」
「ちゃんと言って?」
「紗英がすきだったよ」
「過去形?」
「紗英がすきだ」
やったぁー。ひょっこり紗英が飛び上がって、スマホで電話をかけてる。
は? え?
「亮介、作戦、成功しました! 私のことすきって言わせたよ」
え、何それ、お前、あーーーーー。バラスなよ、友情壊れるじゃん。いや、男らしく謝らなきゃか。
「代わって」
一息置いて、俺は電話に出た。
「すまん、亮介。邪魔するつもりじゃなくて、でも気持ちを伝えてしまった」
電話の向こうで亮介が笑い転げてる。な、なに、時差?
「お前、まだ気づかないの? 俺と紗英がつき合ってるってとこから、嘘なんだけど」
え、どーゆーことだ。

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