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作戦を実行しようとした日、私たちは警戒しながら辺りを見回す。
「メイア、ここを真っ直ぐいったら境界線だよ」
「ルイス。必ず迎えにきてね」
私は、もう一人で生きていくのは嫌なんだ。
初めて自分を受け入れてくれた人、ずっと、出逢いたかった。
「もちろん、メイアを愛してるから」
そう、別れの言葉をいおうとしたとき、数人の懐中電灯の光が私たちをとらえた。
「いたぞ、ルイス隊員だ」
「女も一緒?あれは、メイアじゃないか?」
次々と近寄ってくるのは、ルイスの仲間達だった。ルイスを探しているついでに、私まで見つけてしまったようだ。
「メイア、こっちへ」
ルイスは私の手を引き、走り始めた。
「おい、ルイス!」
「追うんだ!ルイスはメイアに操られている」
隊員たちは、私たちのあとを必死で追ってくる。ルイスは行くあてもなく走り続け、ついには、崖まで来てしまった。
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