Chapter.1

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ゼロはそこへ急降下する。 しゃがみ込みながら着地すると その衝撃でアスファルトに亀裂が入った。 ゼロの登場に テロリスト達は一瞬動きを止める。 彼らは 顔から判断するにおそらく中東人。 言語もこの国のものではなかった。 ゼロは立ち上がると 目にも止まらぬスピードで跳躍し、 頭にバンダナを巻いた男を裏拳で飛ばす。 遠くへ吹っ飛ぶ彼の姿を引き金に テロリスト達は 聞き慣れない言語を叫びながら乱射を始めた。 ゼロの周りのガラスが割れ、破片が飛び散る。 無駄なことを。 身体が強化プラスティックで出来ているので 銃弾を食らっても平気なのだ。 ゼロは縦横無尽に飛び回り 拳や蹴りによって 一人一人を行動不能にしていく。 ものの数分で銃声は止んだ。 《任務完了かい?》 『少々お待ちを』 ゼロは辺りを見渡し、死体の数を数える。 『いいえ、ココには6人しか居ません。 あと4人は…』 その時、 遠くからキャタピラの音が聞こえた。 『…発見しました』 戦車は塀を破壊しながら道路に出てきた。 そしてコチラへ主砲を向け、発砲してくる。 ゼロは身体を反らす事で砲弾を避けると 後ろで凄まじい爆発音が聞こえた。
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