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『“ソーラー・チャージ”を使用します』
ゼロは右手を空に向ける。
すると、手の平が光り始め
太陽光を集め始めた。
戦車は、少しでも砲弾の命中率を上げようと
コチラへ向かってくる。
ゼロは直立不動で“チャージ”を続けた。
主砲がコチラへ向いた時、
ゼロの手の平に光り輝く球体が現れる。
太陽光のエネルギーを集めたものだ。
ゼロはそれを戦車へ投げつけ後ろを向く。
戦車は光の球に当たると
ものすごい爆音を轟かせながら
まるで紙切れのごとく、粉々に吹き飛んだ。
『任務完了。通信を終了しま…』
その瞬間、ゼロは後ろを振り返る。
生命反応があったのだ。
「う…うぅ…」
そのバンダナには見覚えがある。
一番最初に殴り飛ばした男にちがいなかった。
その身体は
壁から飛び出した金属の細い棒で貫かれている。
殴り飛ばした際に、刺さったのだろう。
死ぬのは時間の問題だ。
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