Chapter.1

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【02】  警報のアラームによって ゼロは待機状態から覚醒する。 赤いランプの点滅。 警戒レベル5。 周りの人々は緊迫した面持ちながらも どこか眠そうだ。 深夜2時。 人間は睡眠から覚醒までの間に しばらく時間が掛かるらしい。 ゼロはその中にドクターの姿を見つける。 『ドクター、何があったのですか?』 「この研究所に“何か”が接近しているらしい。 ステルス戦闘機かもしれない」 『場所がバレましたか』 いつまでも隠し通せる訳がないと思っていた。 『敵機はどこに?』 「いま確認するよ」 ドクターは赤い目を擦りながら パソコンをイジくる。 「居たぞ! 敵までの距離、300メートル…200メートル…」 戦闘機なら一度旋回してから 研究所を狙うだろう。 まだ急ぐ必要はない。 「100メートル…50メートル…停止!? マズい、ココへ降りてくるぞ!」 空中で停止…? この速度で飛行する上に ホバリングが出来る航空機など存在しない。 “アンドロイド”以外に…!
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