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夜中…。
眠れない日々が続くと決まってフラッシュバックが起こり、声をあげて泣くことも少なくなかった。
小学生時代から中学を卒業するまでにあった酷なイジメ。
高校に入って親の離婚と度重なる喧嘩。
今でも親の喧嘩は思い出すたびに足が震え、涙が止まらなくなる。
《あたしなんて必要ないしいなくなれば…》
そう何度もつぶやいた。
もちろん紗夜も美佳のトラウマを知っていたし、理解して受け入れてくれていた。
それだけが残された救いだったのかもしれない。
イジメは本当に酷なものでシカトや物を隠される…
そんなのは痛くなかった。
見えないところに痣を作られ、男子生徒の前で自慰行為をさせられたこともある。
けれど誰も美佳には触れない。汚い物を見る目で冷ややかに…
いっそのことレイプされた方がましだった。
殺してほしかった。殴り殺されたほうがどんなに楽か。。。
高校に入りぱったりとイジメは無くなったけれど、人前で自分を隠す癖を身につけ顔色を伺い嫌われないように必死にもがいた。
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