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毎日ホームページの管理をしていると、携帯代使用料がびっくりするくらい高くなった。
毎月五万は携帯代で使っていた。
そこで紗夜にメアドを教えて直接連絡を取ることにした。
訪問してくれた中で唯一信頼していたから…
美佳は実生活では男っぽくて物怖じしない仮面を被っていた。
けれど実際の心は暗い闇に覆われていて、『死』を意識することもあった。
被害妄想・自傷行為・過食と拒食の繰り返し。
恋人ともささいなことでの言い争いも増え、別れ話もした。
でも誰かに支えてもらわなきゃ崩れそうで怖かった…恋人の裕は美佳が初めての彼女で束縛が激しかった。
たぶん自分の感情を上手く出せずにコントロールが効かないラジコンみたいに空回りしている。
裕が愛してくれるのは嬉しかった。
初めて自分を認めてくれた人。
けれど不安定な美佳には裕の愛情は重かった。
《裕と居るとダメになる。早く別れなきゃ…》
別れ話は平行線のままずるずると月日は流れた―。
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