シーン1 【一ノ瀬 渉】編

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『一ノ瀬 渉はんでっか?』 ……何だ…? いきなり僕の目の前に荘厳な天使が現れた… …そうか… とうとう僕にお迎えが来たって事か… 『あれ?何か勘違いしてまへん?いやいや全然ちゃいますからね。何や…瑠美はん説明不足ですやん。まったく話しが通じてへんがな。』 …何で関西弁なんだ? しかも何気に関西弁が間違ってる気がするし… 『あらま~渉はん、もう身体と魂が分離しかかっとりますやん。助けに来たワシがお迎えしたらアカンですやん。』 ………助け? 『まぁええわ、渉はんラッキーでしたな~。 渉はん…あんたは明日から瑠美はんに転生して貰いますさかい。』 ……どういう事だ? 『瑠美はんは明日死ぬんよ。 んでその空っぽになった瑠美はんの身体に渉はん…つまりあんたが入るっちゅう寸法や。』 はぁ?…瑠美ちゃんが死ぬ? そんなの駄目だよ! 瑠美ちゃんは、まだ小学生じゃないか! 『うんうん…渉はん…わても同じ気持ちですわ。 けどな…瑠美はんが死ぬのは変えられない事実なんよ…。』 それは…可哀想に…。 『そこでや…渉はん!取引せぇへんか?』 取引? 『瑠美はんがもっとも危険な二週間。瑠美はんの身体を守って欲しいんや!』 …守るって?
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