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「あの死神一族の…」
「今はもう死神なんて名前負けも良いところですよ…イグニスの方で死神と恐れられている少女もココに居ますし」
ショコラの呟きに少年は笑いながら女の子を見た。
「…随分と詳しいんだな?」
「まあ、敵国としていずれ戦うかもしれないですから…えーと…貴方は見ない顔ですね?」
女の子を隠すように前に出て聞くとクスッと笑って理由を話し、俺を見て首を傾げる。
「そいつは…」
「俺は村人Bという、当然偽名だがな」
エルーが紹介しようとするのを遮って自分で名前を告げ、後ろの女の子に勘違いされないように付け加えた。
「…村人B…」
「村人B…!?」
「おお、知ってる?」
「名前だけは」
少年は顎に手を当てて考えてるのに、女の子は驚いた様子を見せたので確認したら頷く。
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