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「…最近派手に動き過ぎたからなぁ…そろそろ違う偽名でも探さないと」
「なるほど、思い出しました。都市伝説のように色々と噂になってる例の村人B…」
神出鬼没、正体不明とされていたのが、まさかこんなかっこいい青年だったなんて…と、少年は驚いたかのように呟きを漏らす。
「…神出鬼没、正体不明…」
「ま、俺は自由だからね…君と会った時から変わらないだろう?」
「うん、どんなに変わっても直ぐに分かる」
少年の言葉を反芻しながら何かを考える女の子に笑いながら問うと…
おそらく生前から変わらぬ人間性の事を指してるんであろう言葉が返って来る。
「…やれやれ、Dの死神一族を名前負けに追いやった内の二人と会えるなんて…」
今日はなんてツいているんだ…と、少年はニヤリと笑って表情とは合わないエゲツない殺気を放つ。
「っ…!?」
「おいおい…こんなところでおっぱじめようってか?」
女の子の表情が急に変わって臨戦体勢を取る中、俺はいつもと変わらない様子で問う。
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