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「ええ、気が変わりました…ソレも良い」
「やめとけ、そんで今すぐその殺気を引っ込めろ…でないと…」
「でないと?どうなるんですか?」
いかにも戦闘狂!みたいな様子の少年に優しい優しい俺は、ため息混じりで制止するも一歩踏み出して近づこうとした。
「大変な事になる、主にお前が」
「?…!!?」
俺が忠告して横を指差すと少年は不思議そうにその先を見て驚く。
「元気良いね」
「そだね…食べたくなっちゃう」
マキナとショコラがえらい鋭く研ぎ澄まされた殺気を隠し切れずに少年をターゲットにしている。
「分かったか?この場所に居るのは俺を除くみんなが戦闘狂だ…カモにされたくなければ大人しくしてるんだな」
「ふ、ふふふ…ははは!上っ等じゃないですか!みんな纏めて相手してあげますよ!」
優しさの塊である俺の注意を聞かずに少年は悪役のように笑って身の程知らずな事を言い出す。
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