未定

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「そりゃ、あんだけ敗けが込めばな…焦燥すれば隙が生まれる…するといつも通りの動きなんて無理さ」 どんなに強い奴だって精神が揺らげば遥か格下に敗ける事だってあるし…と、戦いにおいては精神が重要である事を女の子に教える。 「…私との戦いは全力じゃなかった…?」 「そうなるな、直に見てるわけじゃないから推測になるが…まあ出せたのは普段の50から60%ってとこじゃないかね」 「手加減したけど、かなり強かったのに…本気ならもっと強いって事なの?」 「だな、今度戦う時は手加減したら逆にヤられるかもよ?」 女の子の問いにマキナ達との戦いを加味して少年の精神状態を図ると、驚いたかのように聞いてくるので油断禁物と釘を刺す。 「もう俺と戦える余裕は残ってねぇだろ…分かったか?今度から喧嘩売る時は周りを見な」 「…良い、勉強になりました…」 俺が笑いながら忠告すると少年はギリ…と悔しさで歯軋りした後に立ち上がった。
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