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「…初めまして、私はティエリア・L・アークシャスと申します…そこのセバスとは幼少の頃の知り合いでして…」
『幼少の頃?っていつ?』
「さあ?少なくとも俺の幼馴染ではないな」
俺の故郷の人間の顔立ちとは違うし…と、美女のロングスカートを持ち上げながらの自己紹介を聞いたユリの質問に否定を含めて返す。
…見た目が綺麗だから大人びた感じを受けるが、多分まだ十代…
愛梨と同じぐらいの歳じゃね?
そんなのと幼少の頃に知り合った記憶なんてねぇぞ。
「…必要無いと思うが念のため…この方は皇族だ」
「そりゃあこのお茶会とやらは皇族の集まりなんだから当たり前じゃねぇの?」
「…そうだったな、すまない」
変な前置きをしての元上司の言葉に俺が怪訝そうな顔で返すと…
一瞬だけ、失敗した…みたいな顔をして謝る。
…何が言いたいんだこの人?…んで、この美女はだれ?
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