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考えを振りほどいたはずが、結局は息子の顔と小型のドラゴンに戻ってしまう。
そして本当に小型のドラゴンの首を刎ねてよかったのかという問を王都に到着するまでずっと繰り返していた。
何度目かの自問自答を始めた時、エッカートと2頭分のドラゴンの頭を乗せた馬車が王都アチュラの南門に到着した。
門の櫓から顔を出した衛兵が荷馬車の荷物に気づきラッパを鳴らした。
ドラゴンスレイヤーがドラゴンを退治したことを知らせる合図だ。
ラッパの音に驚き手綱を取っていた老人が荷馬車から落ちそうになるが、
エッカートが腕を掴み危うく難を逃れた。
チェーンの擦れる音と共に門が開き、老人は荷馬車を進めた。
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