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ジギスムントは、ゆっくりと青いドラゴンに近づくと、首の付根に剣を突き刺した。 ドラゴンにトドメを刺すためだ。 剣を引き抜くと、鮮血がジギスムントにシャワーのように降り注ぐ。 ドラゴンは頭を持ち上げる力もなくなり、とうとう地面に横たわってしまった。 しばらくは体が上下し大きく呼吸をしていたが、やがてそれも止まった。 「どうだ、これで”俺達”が一番だ・・・」 ジギスムントは焼けただれたドラゴンの首に背中でもたれかかり座り込んだ。 10分程してから剣士は立ち上がると、ドラゴンの首を切断し始めた。 切断し、馬車に詰め込もうとするが、何度目かでなれているはずだが、 大きさが大きさだけに小一時間かかってしまう。 馬車に詰め込むと再び休憩を取った。
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