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エッカートは柄に戻した剣を再度抜くと両手で構えた。 ドラゴンがファイアブレスを吐いたときには余裕を持って捌く。 捌いた剣を流れるような動きで再び鞘に収め、体の前で両拳を握り詠唱を始める。 すると両拳を貫くように一本の光の帯が現れ、その光は2mもの棒状になり、 ちょうど光の棒を握っている形になった。 左手をふんっという気合とともにドラゴンに向けて押し出すと、 光る棒がドラゴンの頭に向かって高速で飛んでいく。 ドラゴンはその速さに対応できず、翼で頭を隠そうとしたが間に合わない。 光る棒がドラゴンの頭の付け根の首にあたったかと思うと、 轟音とともに空からその光の棒に向かって雷が落ちた。
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