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エッカートは大きく息を吐き出し、呼吸を整える。
荒い呼吸をしているドラゴンの頭に無造作に近づくと、目を一刺しする。
ドラゴンは痛みで頭をもたげようとするが、持ち上げるどころか少ししか頭を動かせない。
エッカートは頭を回り込んで、逆の目も一刺しする。
他のドラゴンスレイヤーはそのままドラゴンの首を落としてドラゴン退治の証拠として持ち帰るが、
エッカートは目を潰してから首を落とすことにしていた。
以前、首を落とすときに目が合い一瞬動きを止めてしまったことがあるからだ。
そのときになぜか感じた罪悪感をふと思い出してしまう。
それ以来、エッカートは目を潰してから首を落とすことに決めていた。
ドラゴンの両目を潰し首を落としやすい位置に着き、
足を広げ気味に腰を落とし安定感を確認すると両手剣を振りかぶった時――
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