嘘つきの恋

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俺は抱かない事でハルの特別になろうとしていたが、こんな誘惑抗えるはずもない。ハルは俺の手を取って自身の敏感な部分をなぞっていく、それは俺に自分のいい所を教え込むように吐息を零して導かれた先は、もう準備万端とばかりに濡れていた。 「は、だからお前は信じられない。初めての人間が、こんなにあられもない姿を見せるものか、こんないつでも銜え込めるように自身を濡らして、お前はやはりとんだあばずれだ」 「もういいよ、何でもいいよ、だから噛んでよ。オレをサキの物にしてよ、オレは選んだ、次はサキが選ぶ番だ」 潤む瞳、紅潮する頬、濡れた舌が紅く艶めく唇を舐めた。 「後悔するなよ」 俺はハルを押さえつけ、ハルの身体を乱暴に反転させると背後から己を突き立てた。ハルの口から悲鳴のような吐息が零れて俺はそれに興奮する。 「どこがいい? お前はどこが好きなんだ? もっと奥か? それとも……」 「あっ、ひぁっ…んっ、やぁ…サキ、いやっ、乱暴っ、んんっ!!」 繋がった結合部から卑猥な水音が聞こえる。口では止めてと言ってはいても、ハルの腰は揺れていて、俺の半身をこれでもかと銜え込む。 「もっと、ゆっくりっ、壊れちゃうぅ……」 「我慢してたのはこっちも同じだ、銜え込んで離さないお前が悪い」 「そんなのっ、知らないっ」 全ての責任をハルに押し付け、俺は激しく腰を打ちつける。その度毎にハルの口からは悲鳴にも似た嬌声が零れ続けた。 「サキ、ねぇ、噛んでよ、早くっ、あんっ、ねぇっ、サキぃぃ」 指を乳首に滑らせてそのささやかな突起を少し強めに摘めば、彼の身体はびくりと跳ねて、俺のペニスを締め上げる。 何度も何度も執拗に、その感触を楽しんでいたらそのうちハルがぼろぼろと泣き出した。 「ねぇ、サキっ、何で噛んでくれないのっ? こんなの嫌だ、サキはオレを選んでくれたんだろっ」 俺の嗜虐心がひどく疼く、泣いているハルはとても可愛い。それが俺の手で泣かせているのかと思うとぞくぞくとした快感に俺は自分が昂揚するのが分かる。
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