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リハビリテーションセンターに10分前に到着し周りを見渡すと、手話サークルのお知らせのポスターが貼ってあった。翼が携帯電話で写真を撮っていると、背後から「景山‥翼さんですよね?」と男性の声がしたから振り返る。そこにいたのは、茶髪にアシメントリーヘアーの男性がニコニコと笑顔でお辞儀をしてきて「初めまして♪景山さ んの専属インストラクター兼看護士の横井聖(よこいひじり)です!景山さん、早いなぁ~」と言い、器具を組み立て始めた。 横井さん以外の看護士はいるものの、まだ患者はいなかった。横井さんが「先程の手話サークル、気になります?俺もやってるんですけど、手話って難しいけれど奥が深くて面白いんですよ~♪良かったら、来て下さいね♪」と笑顔で言う。 そういえば昨日の少女、耳が聞こえないから手話でお話しが出来るかも?と翼は思った。 リハビリを終え、横井さんが「お疲れ様でしたーまた明日お待ちしておりまーす♪」と言うと、翼はお辞儀をしてリハビリテーションを後にした。
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