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霧深い森の奥に、突如、転生させられ、行く宛も無く、ただただ彷徨っていた子供の私を【終焉の魔女】と呼ばれ恐れられる魔女シェーンダリアに拾われ、そのまま転がり込んで今に至る。
鏡に映る自分を見ながら、前髪にピン留めし、鍔の広い三角帽子を被った。
それより、この道服も何とかならないかな、身体のラインがいやらしく強調され過ぎる。
師曰く、魔女たるもの、いついかなる時も誘惑と言う武器を持って備えるべし、とか言って全然取り合ってくれない。
元男の意見を言うと最高にそそる格好ですけど、いざ自分が着用するとなると最悪何だよね……。
はぁ、文句垂れててもしょうがない、さっさと祈祷に参加しないと。
ここは、シェーンダリアが創立した魔女学校。
シェーンダリアが育てた十三人の高弟と、その門下生が通う館。
幽霊屋敷を彷彿させる薄暗い廊下。
窓には全て黒布のカーテンが掛かっている為、どんよりとした気配が広がってた。
早い話、カーテンを開ければ、万事解決なんですが、今は無理。
魔女の日課である朝の祈祷が行われているから。
それが終わるまで、辛抱してれば良いだけですし。
薄暗い廊下をギシギシと軋ませ歩いてたら、鬼のような形相で仁王立ちしてる人物がいた。
煩いのが出ましたか……。
シェーンダリアの一番弟子、アマンダだ。
パツ金、碧眼の艶かしい雰囲気に素晴らしいおっぱいを持つ魔女。
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