第1話「猫魔女さん」

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 そこんとこ、アマンダはわかってないのと、全く伝わってない。  シェーンダリアには、その事を伝えた筈なんだけど、どうなってるのやら。  私は、ただ単に此方の世界の事情が全くわからなかったから、とりあえずの処置としてシェーンダリアの所へ身を寄せたに過ぎないのだけどな。  アマンダに、これれでもかと言うぐらい、こってり搾られた。  結局、祈祷には参加、出来なかった。  まぁ、然程、重要な事でもないし、簡単に説明すれば、今日一日の運勢をより良くする為の祈願。  重くなる瞼を擦り上げながら、私は魔法の箒に跨り、風薫る空を飛んでる。  一応、魔女の弟子を名乗っているから、このくらいは朝飯前。  魔女の修行で最初に行う事が、マイ箒の作成。  樹齢千年以上経った霊木を削り出し作った箒には、並々ならぬ愛着が湧いてしまい、恥ずかしながら名前まで付けてしまった。  マイ箒の名前は【スティンガー号】何処行く時も常に一緒で、頼りなる相棒。 「朝から疲れましたね。こんな事ならもっと寝てたら良かったですよ……はぁ、眠たい」 「何が疲れただ! オイラの方がよっぽど疲れたぞ! 毎度毎度、あのやり取りで、とばっちり食らう、オイラの身にもなりやがれ!」     
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