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そこんとこ、アマンダはわかってないのと、全く伝わってない。
シェーンダリアには、その事を伝えた筈なんだけど、どうなってるのやら。
私は、ただ単に此方の世界の事情が全くわからなかったから、とりあえずの処置としてシェーンダリアの所へ身を寄せたに過ぎないのだけどな。
アマンダに、これれでもかと言うぐらい、こってり搾られた。
結局、祈祷には参加、出来なかった。
まぁ、然程、重要な事でもないし、簡単に説明すれば、今日一日の運勢をより良くする為の祈願。
重くなる瞼を擦り上げながら、私は魔法の箒に跨り、風薫る空を飛んでる。
一応、魔女の弟子を名乗っているから、このくらいは朝飯前。
魔女の修行で最初に行う事が、マイ箒の作成。
樹齢千年以上経った霊木を削り出し作った箒には、並々ならぬ愛着が湧いてしまい、恥ずかしながら名前まで付けてしまった。
マイ箒の名前は【スティンガー号】何処行く時も常に一緒で、頼りなる相棒。
「朝から疲れましたね。こんな事ならもっと寝てたら良かったですよ……はぁ、眠たい」
「何が疲れただ! オイラの方がよっぽど疲れたぞ! 毎度毎度、あのやり取りで、とばっちり食らう、オイラの身にもなりやがれ!」
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