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「ガセでしたか! くぅおおお!!」
目前に迫り広がる地面、まさに激突する瞬間ーーーー私の全身を淡い光が包み込んだ?!
ん!?…………なっ、なんだ? どうなって?
光が消えると真っ白く霞がかった、だだ広い空間が現れた。
音一つしない静かな場所。私は、ぐるっと周りを見渡したが、ひと一人として姿が見えない。
「あぁあぁ、聞こえるかい? そこでキョロキョロしているキミ、そうキミだよ! ここには君しかいないから」
男とも女とも取れる声が、何処からともなく聞こえてきた。
この声は私の事を呼んでるのかな?
とりあえず、この謎の声へ返事をしてみる事にした。
「誰ですか? 私に何か御用でも?」
私はもう一度、周りを見渡しながら応えた。
「ほっ、僕の声が聞こえてるね、良かった。あっ! それから僕のこと探してたようだけど、キミには僕を視ることは出来ないよ」
話から察するに、私には見えないが向こうからは見えてるようだ。
カメラでも設置しているのか? 注意深く目を細めてカメラを探がしてみたが、何処にもカメラは設置されていな無かった。
「うーん、キミの行動を見る限り、まだ自身の置かれている状況を理解してないね。まっ! しょうがないか」
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