俺を助けろ!

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ふと、窓に目を向けた。もう外はすっかり暗くなっていた。部屋の中の電気が付けっ放しでカーテンが開けっ放しになっているため外から部屋の様子が丸見えだろう。部屋の内側から見る窓は鏡のように部屋中を反射していた。 そして俺は1つの違和感に気づいた。 すぐに洗面所へ走って確信した。 「俺、鏡に映ってないじゃん…」 俺は1つの答えにたどり着いた。 多分、今、生と死の狭間にたたされている。あのカウントダウンは本当に死ぬまでの時間。そして、あの時間がゼロになるまでに俺が死ぬのを俺が阻止しなくてはならないんだ。 きっとそうだ。 時計を見ると、夜の7時を過ぎたところだった。タイムリミットは夜の9時。 まずは、どうしてこんな体制で倒れているのか、だよな。 俺は今日の出来事を振り返った。
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