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部屋の中の俺を見て、太一が声を出して笑った。
「おい裕也!何つー格好で寝てるんだよ!」
リホは自分のことのように恥ずかしそうに俺を見る。
「おい、裕也!」
太一が俺の尻を蹴った。すると、俺の体は重量のある岩が転がるかのようにゆっくり横に倒れた。
「キャー!」
「裕也!」
2人が叫んだ。
俺の目は半開きで、口は少し開いている。
横に倒れた衝撃か、口から何かが出て床を転がった。
それはくじ付きの大玉あめだった。
「あ…」
俺は全てを思い出した。
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