俺を助けろ!

7/9
前へ
/9ページ
次へ
部屋の中の俺を見て、太一が声を出して笑った。 「おい裕也!何つー格好で寝てるんだよ!」 リホは自分のことのように恥ずかしそうに俺を見る。 「おい、裕也!」 太一が俺の尻を蹴った。すると、俺の体は重量のある岩が転がるかのようにゆっくり横に倒れた。 「キャー!」 「裕也!」 2人が叫んだ。 俺の目は半開きで、口は少し開いている。 横に倒れた衝撃か、口から何かが出て床を転がった。 それはくじ付きの大玉あめだった。 「あ…」 俺は全てを思い出した。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加