俺を助けろ!

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夕方、アパートに着き自分の部屋に戻る途中、隣の部屋に住む小学生のあずさちゃんが俺に駄菓子袋をくれた。スーパーのくじ引きで当たった駄菓子の、いらない物を詰め込んだ袋だ。前に一度、あずさちゃんが嫌いな梅やコンブ、コーラ味のお菓子を好きだと話したら、くれるようになった。 その後は予定通りに配達されたゲームを受け取り、箱を開けた。中は楽しみにしていた新作ゲーム。自分の誕生日に合わせ自分へのプレゼントで買ったもの。 俺は鼻歌まじりにデート服から部屋着に着替え、真剣にゲームをするためヘアバンドを装着した。今度の作品はトゥルーエンドが1つしか無いらしいから、慎重に物語をすすめなきゃな。とか思いつつゲームのパッケージを開き、説明書をみながらあずさちゃんからもらったコーラ味の大玉あめを口に入れた。 その時、勢い余って飴がのどまで行ってしまった。 俺は胸を叩くものの飴は出て来ず、慌てて近くにあった飲み物に手を伸ばしたまま…。
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