死にたがり終了のお知らせ

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 自傷を誰かに見せつけたいわけでもない。  ただ、一人になったときとか、友だちと話している最中にふと思うのだ。  俺は死にたがりだけど死にたいわけではないから、そんなことを思いながら生きているわけだが。  本当に死にたかったら、もう俺はとっくに死んでる。  ちなみに今日は授業を寝過ごして放課後一人になった教室にいて、また『死にたい』と考えて何も考えず屋上にフェンスを乗り越えていた。  フェンスを超えて校庭を見渡す、腹のあたりが冷える。うわぁ怖い。  いつもはふと死にたくなったらカッターを軽く手首に押し当てて蚯蚓腫れをつける程度だし、歩行者信号を赤の状態でわたってみようかとか帰りに駅のホームでスマホを見るフリしてやってくる電車をじっくり見て今から線路に飛び出してみようかとか妄想してみるだけ。  屋上の、しかもフェンスを超えたのは初めてだ。  多分自分はいつもの平凡な日常に飽き飽きしていて、ほんの少し非日常感とやってはいけないことの背徳感を楽しんでいるだけなのだ。  本当に死にたがっている人には不謹慎な言い方だけど、これは趣味に似たようなものだと自分は認識している。     
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