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慌てて梓の元に行き、止血をする。
「梓…!梓……!!大丈夫か!?」
「ん……大丈夫…です……。」
意識はある。よかった…。俺は何があったのか尋ねた。
「おい、一体どうしたんだよ。腕がリスカしたみたいに傷が深かったし、お前の意識は薄れているし…」
「すみません……。俺がいけなかったんです。」
「え…?」
「城崎先生が買い物に行ったあと、早く野菜切ろうと思って野菜と包丁を持った時…包丁を持っていた手が滑って落としてしまって……それに、野菜を持っていた手がその時下の方にあったので…俺が悪いんです。ご迷惑おかけしました……。」
俺はあまりにも安心して、座り込んだ。
「……そっか…よかったー……」
「えっ…どうしてですか?」
「だって…鍵かけないで行ったから、もしかしたら強盗が遅いに来たんじゃないかって思ったんだよ。」
「大丈夫ですよ。城崎先生って大袈裟ですね。」
クスクスと笑い出す梓。本当に何もなくてよかった。
「大袈裟じゃねぇっての。全く。」
俺は梓のでこにキスをする。ビクッと少し驚く梓がまた、可愛くて仕方ない。
「あの…城崎先生……」
「ん?」
「お願いが…あるんですけど……」
そう言って、梓は下を向く。お願い?梓がお願いなんて珍しいな…。
「何だ?出来ることなら何でもいいぞ?」
「……たい…です……」
「え?」
小声すぎて全然聞こえなかった。
「ごめん、よく聞き取れなかった。もう1回言って?」
そして、ようやく梓が顔を上げる。すると、顔は真っ赤だった。
「……っ………シたい…です……」
「……っ!?」
梓が…シたい…って…!?嘘だろ!?いや、でも嘘じゃないか。顔、赤くして言ってるもんな。
「でも…今ヤったとして、立てなくなるのはお前だぞ?いいのか?」
「……」
梓はしばらく黙ったあと、静かに頷く。……マジですか。まぁ、いっか。俺は梓の手を取って寝室に向かう。そしてベッドに押し倒した。
「明日学校だし、優しくしねぇとな。」
「……いい…です……めちゃくちゃに…してくださ…い……」
「……っ!」
だから、なんで!そんなこと言うんだよ!せっかく優しくしてやるって言ってるのに……。あぁ、もう。でもそんなところも…やっぱり好きだな。
「言ったな…?じゃあ手加減はなしでいく。お前の可愛いところ、全部見せろ。」
そうして時は流れ、気づけば日が沈んでいた。
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