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二人は大樹の根本に座り込み、持ち物を確認しはじめた。 ーーーーーーーー 美羽の持ち物 タオル ハンカチ 金色の鍵 金色ベースの鍔無し短刀二本 短刀を足に装着するためのWベルト二本 棒手裏剣のようなもの数十本 那緒の持ち物 懐中時計と黒筒のキーホルダー 那緒と美羽の一泊分の着替え 寝袋×2 応急セット おにぎり4コ 水筒 ハンカチ バスタオル ティッシュ シンプルな装丁の本2冊(厚み3センチ程度) 硬貨の入った革袋 ーーーーーーーー 那緒「......身に覚えのないものが色々と入ってるんですが...」 美羽「お兄さんの仕業...だよね。間違いなく」 しかも、本来入りきらない量だね、と顔を見合わせてため息をつき、鞄の中身を調べ始める。 那緒「んー、この世界?国?の貨幣はコインなんだね。...五種類かな?」 美羽「うわ、お姉ちゃん見てこれ。短刀も手裏剣も本物。妙に軽いし、手裏剣なんて投げても投げても減らないんだけど...」 那緒「増殖してる?使い捨てってことかな?ちょっともったいないね。...あー、さっきのウィンドウみたいなのが吸い込まれてったのってこの黒い本かぁ...」 美羽「ん?ウィンドウ?」 那緒「さっきこの樹を見たときにこう、ゲームの説明画面みたいなのが空中に浮かんでさ。リュックに吸い込まれてったんだよね」 美羽「へぇ、鑑定みたいだね。その本はデータブックってとこ?」 那緒「そうみたい。こっちの白い本は、魔法とこの世界の常識がまとめてあるっぽいね。確認すんだら一通り読もうか」
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