ビニール傘

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飼い猫のドライフードが無い事を思い出したのは、朝食の後いつものように飼い猫のクロロに餌をやろうとした時に思い出した。 昨日の朝、出勤前に夜の分しか残ってなかったので帰宅時に大手スーパーで購入する予定だったが忘れていた。 とりあえずコンビニで数日分購入するしか無い。 外に出ると雨が降っていた。 部屋戻りビニール傘を持って外に出た。クロロが不満げな様子だった。 ♪ コンビニに入って直ぐに後悔した。やばい、僕のビニール傘どれだっけ。 入り口に置いてた数本の傘から適当に持って来たから全然覚えて無い。 入ってすぐの本のコーナーで立ち読みしてた短パン男が怪訝な顔でこちらを見たが直ぐに読みかけの本に目を落とした。 中から傘立てを見ると5本入ってたが全部ビニール傘だった。 持ち手が黒2本と白3本だ。 悲しい事に、持ち手の色さえ覚えて無い。 過去にコンビニで10本近く傘が入れ替わったことがある。毎回ボロくなるので、最近は傘立てには入れずに横に出してたのに、今日は何も考えずに傘立てに入れてしまった。 よく見ると白の1本は真新しくこれでは無いようだ。 となると4分の1の確率だ。 とりあえず買い物して残った傘が僕のだという事でいいかと思い、ドライフードとスナック菓子やビールをえらんでレジに並んだ。 前にはスエットの若者がいた。他にスイーツコーナーで話してる母娘だろうか年の離れた女性の二人連れだった。 ♪スエットが支払いを済ませて出て行った ♪♪続けて二人入って来た60代の爺さんと40代のジャケット男だ。 ♪レジを済ませて外に出ると更にやばくなっていた。 白の新しいのが無くなり白が2本増えていた。 ♪とりあえず中に戻りマシンのコーヒーを注文した。やばい長引くかもしれない。 ♪♪母娘が出て行った。窓から覗くと黒2本が無くなっていた。 残り白が4本。 ♪ジャケット男が出て行った。 残り3本。 よし勝負だ。コーヒーを飲み干し出ようとした。 すると、立ち読み短パンも出ようとしたようだ。 が、 ♪♪♪♪4人組が入ってきた。 ♪♪立ち読み短パンが一度出てまた入って来た。 そして諦めたようにまた本を読み出した。 窓から見たら白が7本になっていた。 なるほど、短パン君も帰れない世界に紛れ込んでいた先住者だったようだ。 もう1杯コーヒーでも飲もうか。
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