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村の主立った人が集められ、誰をドラゴンに差し出すか相談を始めました。
責任感の強い村長さんが、自分が犠牲になると言いましたが、それは残念ながら無理だと考えられました。
なぜなら村長さんはご高齢のため、骨が浮かび上がるほどに身体が衰えていて、こういってはなんですがとても美味しそうではなかったからです。
生活の知恵や長年の経験はよく村の人たちを救ったようですが、今回に限ってはあてにできそうにありません。
「あと50年若ければのぅ……」
悔しげに村長さんは言いましたが、昔は昔です。
他の候補を探すしかありませんでした。
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