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鏡に写ったあなたと二人
ウツの頑張りを見てると私も何か頑張れるものがほしいなって。熱狂的に今まで何かをやることを拒んでいたけど、何かしたいなって思った。
本気で今私ができることは何だろうって思った。
部活とダンス。それしかなかった。勿論勉強は当たり前であるからカウントしてない。
「ねぇ。結菜は宇都宮くんの事好きなの?」
一実が聞いてきた。
「嫌いじゃない。」
「ほんとにそれだけー?結菜のあんなおっきな声初めて聞いたよ私。しかも、男子に話しかけるなんて」
私も初めて聞いたわ。と頭の中で突っ込んだ。
「と、とにかく、今は部活に集中しよ!ねっ?」と私は話をそらして練習に集中した。しかし。
一実は…
「彼のこと結構しらべたんよ私。ききたいー?」
と嫌らしく私に話しかけてくる。
筋トレの最中なのに話しかけてくるところはなかなかの女子だ。私は体力がないから返事をする余裕などない。しかし、一実は課せられた筋トレを終わらせ一息つきながらまだ筋トレを終えてなく必死に腹筋してる私に語ってきた。
「彼は宇都宮京介。テニス部所属。
血液型B型の10月25日誕生日。
甘いものが好きで彼女らしき人物が一人いる。
宇都宮京介くんの唯一の親友は昨日一緒にいた
隣のクラスの木根寅泰くん。」
ピタッと筋トレをやめてしまった。
彼女らしき…人物。
頭の中で何か嫌な気分が過ってきた。何者かはわからないけど。モヤモヤ。する。
「ふぅん。あの人木根さんって言うんだ?」
一実が続けて
「宇都宮くんが木根くんの誕生日にサングラスあげたらしいよ。」
「へぇ。」サングラスの件は全く興味なかった笑笑
一実にはもうしわけないけど。
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