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「私も恋愛がしたい!でも誰かに告白されて付き合うのが理想なんだよなぁ。でもいつまでたっても告白されないよー」
と語るのは私の親友の安室一実。一実とは小学生からの親友である。部活の休憩時間にはここ最近一実はずっと恋愛の話を持ちかける。
「また理想の恋愛話~?ほんと好きだよねぇ恋愛」
と私も話を合わせるのだ。すると
「おい安室一実!ちょっといいか?」と担任に呼び出しを食らい、一実は職員室に向かってった。
私は私で走り終えた後なので体が熱くて廊下の窓を開けて涼んでいた。この廊下の窓から見える景色は私は結構好きで休憩時間はほぼこの廊下の窓を開けて外を見る。
学校のグランドとは別に、テニス部の専用の第2グランドがここの窓から見える。
第2グランドの周りは自然ばかりなので私はこの景色が好きだ。
するとなにやら歌声が聞こえてきた。
見てみると第2グランドで練習してるはずのテニス部の男子の一人が、箒を持って歌ってる。残りの部員はその男子の歌を聞くように集まっている。まるでその男子のライブだ。
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