第1章 少女の話

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「何を話している!」 オレオットは剣を大きく振りかぶったが、ルイとレイは軽やかに避け、目に見えない速さで剣を相手の腹を突きさす。 「くっ!」 「俺、女の子を無体に扱うヤツ嫌いなんだよね」 苦悶の表情を浮かべて倒れるオレオットの左胸に、レイは笑顔で剣を振り下ろす。 「うっ!」 オレオットの瞳から光が徐々に失われていった。 「はい、終わり。行こう!」 「おまえ、見ためにそぐわず、えげつねぇよな」 シャルを担ぎなおし、レイのあとについていく。涙も出なくなったシャルはただただ倒れるオレオットとマリーを見ていた。
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