0人が本棚に入れています
本棚に追加
「何を話している!」
オレオットは剣を大きく振りかぶったが、ルイとレイは軽やかに避け、目に見えない速さで剣を相手の腹を突きさす。
「くっ!」
「俺、女の子を無体に扱うヤツ嫌いなんだよね」
苦悶の表情を浮かべて倒れるオレオットの左胸に、レイは笑顔で剣を振り下ろす。
「うっ!」
オレオットの瞳から光が徐々に失われていった。
「はい、終わり。行こう!」
「おまえ、見ためにそぐわず、えげつねぇよな」
シャルを担ぎなおし、レイのあとについていく。涙も出なくなったシャルはただただ倒れるオレオットとマリーを見ていた。
最初のコメントを投稿しよう!